宴会ではお酒が入り、普段では言えないようなことが気軽に話せるというのが特徴です。宴会での席で楽しく接することで、人と人の関係は強固になり、業務にもそれが反映されるものなのです。

盛り上がる宴会というものは、人が何も気にしなくてもお酒が進む席が出来上がるものです。ただそこに参加しているだけで楽しい、ただそこで席を並べて、ハナシを聞いているたけで楽しいということが、「良い宴会」なのです。「良い宴会」というものは「作る」ものではなく、自然と「そうなる」ものであって、誰かが無理をしてその場を盛り上げるというものではないのです。その宴会を盛り上げるためには、その場にいる人がみんな仲の良い人である必要はありません。「これから仲良くなる」ということでも一向に構わないのです。

いい空気が生まれやすい宴会の特徴としては、その場に権力を振りかざす人がいないということ、そして悪酔いをする人がいないということが大切です。全員が全員「おしゃべり」である必要はありません。人によって性格はさまざまです。人のハナシを聞くのが上手な人、自分の身に起こった面白いことを話すのが好きな人、話すのが上手な人、さまざまな人が集まっているのが社会です。その中で、誰もが自然体で、その場を楽しめるということが大切で、みんなが笑顔になるということが大切なのです。

そのような場は無理をして作るようなものではありません。人の輪が、自然とそうさせるのです。ただ、「誰もが人のことを気にしない」ということではないのです。「人に対する気配り」というものは大切なもので、どのような時でも相手の気持ちを慮ることは必要です。それもまた「社会人」として「当たり前」のことです。自然と相手のことを気にかけることができる、自然と相手の気持ちを推し量ることができるようになる、そのような配慮がひとりひとりに必要なのです。私たちは誰もがそのような気持ちを持つことができる生き物です。

相手が今どのように感じているのだろうということ、相手が今何を考えているのだろうということ、そのようなさまざまなことに思いを巡らせることができるはずなのです。ただ自分だけが楽しければいいという人は、本当は世の中にはいません。自分ひとりが笑うよりも、一緒に笑った方が楽しいと感じるはずなのです。そこに「悪意」がなければ、人は誰とでも楽しく接することができるはずなのです。

ですから、なんのしがらみもなくても宴会は楽しいものなのです。なんのしがらみもなくても、宴会は楽しいものですし、宴会ではハナシが弾むものなのです。初対面の人であっても、仲良くなれる「社交性」を私たちの誰もが持っています。だから、誰もが「当たり前」の態度をとれば宴会というものは自然と楽しくなるはずなのです。場の空気が悪くなってしまう、場の空気を見だしてしまう人も中にはいるでしょうが、それはその人が傷つかないように諫めることも必要なのです。