次の日が仕事である場合の宴会

最近では「フレックス勤務」というスタイルも「当たり前」のものとして認識されるようになりました。自分のスタイルに合わせて、自分のペースで、仕事をする時間を決めるというスタイルです。

ただ、旧態依然とした体勢、勤務システムを採用している企業も相当数あります。フレックスで働くにしても、勤務時間を決め込むにしても、すべてはその企業が組織として売上を立てて「利潤」を得るためであるということが大前提です。業態的に「朝早くなければ機会を逸する」というのであれば、それに合わせた勤務体系になるでしょうし、夜に頑張った方が良いというのであれば、それに合わせた勤務体系になります。どちらにしても組織として動く以上、「揃って働く時間」というものが必要になることは間違いないのです。

「出勤」というものは日々のサイクルの中に込められるものです。「仕事」をするということは、ある程度の時間を自分の責任を果たすために捧げるということでもあります。そして、決められた出勤時間があるのであれば、それは守るべきなのです。出勤時間を順守するということは、社会人として「当然守るべき責任」です。フレックス勤務ではない場合、その勤務時間を順守することが何よりも大切で、それは人から見ても感じ取れる「働く姿勢」というものに直結します。人によって「朝」の時間は違うとは思うのですが、朝の時間を大切にすることで一日どれだけ頑張ることができるのかということが変わってくるものなのです。

ですが、前日に宴会が入ってしまうと、どうしても帰る時間が遅くなってしまったり、ついつい深酒をしてしまって翌日にまだお酒が残っていたりと、「朝のスタート」に支障が出てしまうこともあるのです。そのような場合、「その人」の仕事に対する精神が見えるものなのです。「前日が飲み会であったとしても何事もなくいつも通り出勤する」ということは、社会人としての常識です。ただ、どうしてもこの部分が弱い人というものがいるようです。業務の遂行能力に問題があるわけではなく、ただ「朝に弱い人」ということです。

それはその人の「個性」として受け入れるべきものなのか、それともあくまでも社会人としての責任を果たしてもらうことに徹するのか、それはその会社の体質次第ではあるでしょう。ただ間違いないことは、周囲の「目」というものは容赦がないということです。その人かがどのような人であっても、その人の責任は変わらず、遂行しなければいけない仕事の量というものは変わることがないのは間違いがありません。そのような中で、周囲がその人を許すのか、それともあくまでも「社会人として」厳しく接するのかということを考えておく必要があるでしょう。

どちらにしても、「宴会の次の日に弱い」という人は自分が周囲からそのように見られているということを考えなくてはいけません。「自分は社会人として責任を果たせていない」ということを自覚して、改善する努力は必要です。